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偽文士日碌

五月十四日(火):1201-1202

「レダ」を脱稿して入稿。七月七日発売の「文學界」八月号に掲載さ
れる。
 神学者カール・レーフラーという架空の人物を著作の中に登場させ
たとして、東洋英和の院長が懲戒解雇されたという。この人、著作に
よって受賞もしているらしいから、ちょっとした才能の持ち主である
ことは間違いないな。間違ったのは職業の選び方だったのだろう。
 二時にホリプロ柳井が部下の新人で清水美海という可愛い女性を連
れて来宅。ある番組の打合せで担当者三名を連れてきたのだが、解禁
日があるとやらでこれは書けない。解禁日などというものを設定すれ
ば宣伝が後手にまわって損だと思うのだが、しかたあるまいね。数日
後に収録があるのだが、これも書けない。だんだんこういうのが増え
てくると、この日碌もどんどんやりにくくなる。やれやれ。
 美海ちゃんが接待を手伝ってくれて光子は大助かりだったと感謝し
ていた。
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