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偽文士日碌

五月十七日(金):1205-1206

 一時五十分にホリプロの柳井達也と清水美海が車で迎えに来て、東
大へ。本郷キャンパスに入り、テレビマンユニオンの中村美奈子が出
迎えてくれて工学部二号館、松尾豊教授の研究室へ。まだ前回が収録
中とのことで、メイクをし、しばらく待つ。
 前回の収録が終り、哲学ナビゲーターの原田まりるが来て挨拶。著
書の「ぴぷる」を戴く。オビには「AIと結婚した人間は幸せになれ
ますか」とあった。隣室の研究室と教室を兼ねた部屋に案内され、松
尾豊と初対面の挨拶。松尾先生が若いので驚く。狭い部屋にカメラが
五台入っていて、すぐに収録開始。
 ずいぶん高度な議論になったが案外すらすらと進行した。松尾さん
が壁面に直接書いて説明しはじめる。純白の壁面だなあと思っていた
ら、こういうことであったのか。「講義もこんなにわかり易いのです
か」と聞いたら、「数式なども書きます」と言うので、これはもうお
手上げだろうな。松尾さんもまりるちゃんもわが愛読者であったため
か、おれの話をただちに理解してくれたのは有難かった。
 最後、これだけは話したかったと言う松尾さんが現在最も興味を持
っているという話になる。宝くじ関連の、受賞した論文の話であった
が、おれか゜「宝くじを一枚だけ買うのは馬鹿だということがわかっ
た」と言ったのでスタッフが爆笑。
 また同じ車で帰宅。御嶽海の土俵に間にあった。
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