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偽文士日碌

二月六日(木):1251-1252

 いろんなことがたて続けに起ったなあ。まずびっくりしたのは徳勝
龍の優勝だ。それに続いて新型肺炎コロナウイルスときたね。新幹線
で上京しなければならなかったのだが、やはり感染が心配だったし、
咳をして睨まれるのもいやだったから、乗車中だけエチケット・マス
クを装着。二列前に洟をずるずる言わせている変なやつがいたが、さ
ほど混雑はしていず、タクシー乗場はがらがらだった。この日は伊勢
廣で焼鳥のフルコース。久しぶりだったから旨かった。
 翌日は紀ノ国屋へ買物に出かけたが、表参道や青山通りの歩行者は
マスクしている人がちらほらである。さすがに紀ノ国屋のレジの人た
ちは全員マスクをしていた。おれも店内ではマスクをしたが、眼鏡は
曇るし水洟は出るし、往生した。
 今日は一時半に新潮社の楠瀬啓之、岑裕貴が迎えに来てくれて市ヶ
谷のスタジオへ。「富豪刑事」のスタッフが待ち構えていてスタジオ
階に案内され、フジテレビの松尾拓たちに出迎えられる。ラフな動画
を見ながら一言だけの罵声を吹き込む。収録は五分で終了。楠瀬、岑
両氏と共にまたわが家に引き返し、電子書籍の件、映画・テレビ化の
件、その他の案件を打合せ。この歳になってこんなにさまざまな仕事
の話がくるのは実にありがたい事だ。過去の作品のことばかりではな
い。矢野優からはメールで先日送った「縁側の人」は三月六日発売の
四月号に載ることが決定とのこと。
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