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偽文士日碌

四月八日(水):1265-1266

 六日に上京。新幹線のぞみ号のグリーンは新神戸では三人しか乗っ
ていず、いちばん混んでいる時で六人だった。途中、智子から光子の
スマホに電話があり、三潴末雄が伸輔の個展を中止したいと言ってい
るというので、現在東京へ向かっているのだから、せめて八日だけで
も開けてほしいと頼む。八重洲口のタクシー乗場もいつもとは逆で、
タクシーが人間を待っていた。ニューオータニの「伊勢廣」へ行くと
テーブル席のある部屋は俺たちだけ、あとはカウンターに一人いて、
奥の座敷にも誰かいた。帰宅すると例によって郵便物の山。三瀦さん
は八日、開館すると言ってくれたようだ。
 七日は雑用を済ませ、「富豪刑事」の第一回の DVD を見て、頼ま
れていたコメントを書いてメールで送ろうとしたら朝日ネットのシス
テムの不具合で送れない。これもコロナウイルスの影響か。紀ノ国屋
に行くとガランとしていた。緊急事態宣言があるというので、混んで
いるだろうとばかり思っていたのだが、さすがこの辺の客は違うな。
表参道も、いつもよりやや少ない程度の人通り。
 そして今日、夫婦はミヅマアートギャラリーへ向かう。正午到着。
智子の友人や画家連中、各社の諸氏、ファン連中が次つぎと来てくれ
た。文春の吉安章、元朝日新聞の大上朝美、山下洋輔、愛読者の颯田
君がそれぞれお買い上げ。三時半、恒至に十一日の来阪のことをくれ
ぐれも言い含めて帰宅。明日は午後帰神の予定。
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