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偽文士日碌

九月七日(月):1291-1292

 三人の総理候補の弁を聞くにつけ、歴史の断続性や体系性が如実に
示されるのはやはり政治かなあなどと思い、またオロ氏のような小説
を書きたくなったものの、今やギャグや自分史によるモダニズムの追
究をしている現在のおれには書けない。
 九月の新メニューになってから行っていないので、夫婦で今夜はテ
アトロ・クチーナに出かける。九月のおすすめディナー・コースを、
コロナ騒ぎ以来ずっと続いている向かい合わせをずらした形の席でい
ただく。酒は勿論ターキーのライで、光子は赤ワインのハーフボトル
である。まず食前のお楽しみはオイルサーディンとクリームチーズの
カナッペ、次いでボタン海老のサラダに赤大根とアボカド、本日のス
ープはスゥイートコーンの冷製、ポルチーニ茸のソースの自家製パス
タ、旬の鮮魚料理は金目鯛のポワレ、メインは鴨の胸肉のロースト、
デザートは無花果のコンポートとシナモンのジェラート、最後は珈琲
でしめる。最近このブログを見て訪れる人が多いと聞く。
 現代新書の岡部ひとみからDVDで送られてきたハワード・ホーク
スの「ハタリ!」を見はじめる。六十年以上前にリアルタイムで見た
時からもう四度目くらいになるが、やはり効果音とタイトルの文字を
見て胸をときめかせてしまう。何しろ二時間半の大作だから、少しず
つ見て行くことにした。智子さんから送られてきた山田宏一の「ハワ
ード・ホークス映画読本」がずいぶん役に立つ。
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