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偽文士日碌

十月十三日(火):1295-1296

 ウームさては日本学術会議任命拒否の元凶は杉田和博官房副長官で
あったか。この人は以前にも文部科学次官が持ってきた文化功労者の
受賞者十人のリストから、二人を差し替えさせている。理由は、政権
に批判的なことを書いたからだと言うのだが、はてさてある程度のイ
ンテリでもってまったく政権に批判的でない人なんているのかね。こ
の二人のうちの一人はおれだったに違いないぞ、イヤさ文化功労者に
選ばれていない作家はみなそう思っているんじゃないかな。わははは
ははは。
 山田風太郎賞の選考会がいよいよ近づいてきたので、候補作五作品
の中からおれなりに受賞者を決めなければならない。全部読んだもの
の、どれを推薦しようか甚だ迷うところである。これを落としたら恨
まれるだろうなあと思う作品もあり、今回は落としたくないなあと思
う作家もいる。今日は角川書店の岸本亜紀から、選考委員全員がリア
ル参加する旨のメールがあった。全員体温を測定した上、マスクを着
用し、室内での密の回避などを行うので、意見を聞いてきた。おれは
大いに賛成と返事しておいた。
 愛媛美術館で開催中の真鍋博展におけるトークショーが近づいてき
た。三十一日のおれのトークの会場は隣接する市民会館の中ホールに
なるらしい。人数が予定よりも増えたためであろう。おれは前日三十
日から松山入りをすることになる。
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