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偽文士日碌

三月十日(水):1325-1326

 歳をとって、足もとがふらついてきた。特に起き抜けで歩き出す時
が怖い。先夜は起きてつまずき、このままでは障子に衝突すると思っ
たからたたらを踏みながら障子を敷居からはずして抱えたまま廊下を
Lターンし、リビングの手前まで走った。何をしておるのかと思い、
おかしかった。おれのドタバタではないか。若い時の演技訓練が役に
立ったか。
 夫婦で上京。新幹線の電子掲示板からニュースがなくなり、JRや
企業の広告ばかりになってしまった。新聞社、不景気なのであろう。
帰途「にいづ」に立ち寄ったがベテランの女性の代わりにアルバイト
の若い男性が注文を聞きに来る。聞き洩らしやサービスの不備にいら
つくがこのご時勢、仕方のないところか。
 紀ノ国屋へ買物に行き、自分で袋詰めをするレジへ行くと、係の女
の子が韓国人で、たどたどしい口調ながらなかなか親切だった。買っ
たおはぎが古かったとやらで取替えに行ってくれた。
 既報の「離婚熱」は「波」に、「お時さん」は「新潮」へ行くとい
ったん決まりかけていたのだが二転三転し、「お時さん」は掲載号を
早めて今月末締切の「新潮」の来月号に、「離婚熱」はペンディング
となった。
 日経の中野記者より来たメール・インタヴューの質問にメールで回
答。一日かかる。
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