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偽文士日碌

四月二十日(火):1333-1334

「スーパー・ジェッター」を描いてくれた漫画家の久松文雄が死去。
冥福を祈る。
 丹羽健介編集長から「文學界」の掌篇を頼まれていたので「夜は更
けゆく」という、たった八枚の作品を送ったところ、メールで絶賛し
てくれた。コロナ禍の現代が成瀬巳喜男に接続されていると書いてき
たので嬉しくなった。ペンディングだった「離婚熱」は「新潮」に載
り、「波」には今月の「楽屋控」に続いて六月号には「美食禍」とい
う純SFが載る。
 恒至の初めてのメール。九州への修学旅行の報告である。文章はし
っかりしていて、ちょっと洒落た言い回しもあった。カステラを送っ
てくれた。あはははは。大好物である。長崎・松翁軒のカステラで、
卵をたくさん使っているらしく文明堂のカステラよりも美味。
「活劇映画と家族」を脱稿。映画に詳しい智子がずっと原稿を点検し
てくれていたが、なかなか厳しいことを書いてきたりした。これから
が大変で、写真選びだのレイアウトだの、講談社の校正とのやりとり
だのが何度もあるだろう。発行は夏になるらしい。
 今日は北野エースまで買物にでかけたが、ふらふらするのが煙草の
せいなのか睡眠薬のせいなのかはたまた老齢のせいなのか、さっぱり
わからん。
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