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偽文士日碌

一月二日(金):125-126

 正月二日の今朝はわが家の伝統で、澄まし雑煮である。焼いた餅を
澄まし汁に入れた雑煮だ。
 おれを残して全員、ホテルニューオータニのご家族用ゲーム室へ出
かける。おれは家で、今日も来た賀状を整理。
 家族は四時間ほどで帰ってきた。いろんなゲームをし、飴細工のお
爺さんにポケモンのキャラを作ってもらい、あと、おまけとして飴細
工の小さな鳩も貰い、正月だけ臨時にできるミルクホールで、伸輔夫
婦はビーフカレー、光子はラーメン、恒司はカステラとミルクを食べ
てきたという。
 夜は全員で、例の「十四郎」に出かける。今回は五人なので、夜景
の見晴らせる高楼に登る。恒司がちょこまかするので、下の池に落ち
ないかとはらはらさせられた。揚げたての天麩羅、いつもならカウン
ターですぐいただくのだが、今日はひとつずつ運んでもらうので恐縮
する。恒司は、肉が好きなので特別に焼いてもらった牛肉を、あっと
いう間に平らげ、あとは海老だのわかさぎだのの天麩羅を食べ、さら
には驚くべしデザートの苺四人分や洋梨などを食べた。
 食後、おれと伸輔だけで隣の「SMOKE」へ行って、煙草を喫い
ながら置いてあるライ・ウイスキーで一杯やろうとしたのだが、なん
と本日は八時でビル全体が閉店とのこと。しかたなく家に戻ってビー
ルを飲む。
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