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偽文士日碌

十二月五日(木):717-718

 四日前から光子の具合が悪くなった。食べたばかりのカレーを嘔吐
したのが始まりで、以来気分が悪くなり、からだのあちこちに筋肉痛
が起って寝込んでしまったのである。どうやらコレステロールを減ら
す薬を律儀に服み続けた副作用らしい。しかたなく紀ノ国屋へ買物に
行き食料品をいっぱい買い込み、マツモトキヨシでロキソニンを買っ
て帰ってきたが、いつもこんな重いものを持って帰ってきていたのか
と改めて妻に感謝。翌日もコンビニや近くの薬局やフランス菓子のペ
ルティエに行き今日も郵便局とコンビニに行く。慌ただしい。
 光子の具合がややよくなって、今日は午後二時に毎日新聞学芸部の
網谷隆司郎、広告局の中島潤、なぜかJTの上原晃までやってきて、
カメラマンを含め四名様のご来宅を手際よくこなす。これは来年一月
十三日の成人の日に毎日新聞朝刊の「嗜好と文化」欄に載る。内容は
家伝の槍について、スポーツについて、美食について、そして煙草に
ついて、最後は最近の若者について、などである。タブーについての
話題では、現在ではタブーより何より特定秘密保護法の方が問題であ
るという議論になったりもした。これは明後日発売の「新潮」に載る
「ペニスに命中」にも関係してくる内容なので、くれぐれも記事にす
る前に一読願いたいと頼んでおく。
 どうしてもかかりつけの医師に診てもらいたいと光子が言うので、
明日は神戸に移動だ。大丈夫だろうか。
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