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偽文士日碌

一月十四日(水):843-844

 七日に上京して、その二日あとだったと思うが、深夜ずっと若い連
中の話し声が聞こえていて、家の前の路上で騒いでいるのだろうと夢
うつつに思っていて、朝の五時頃眼を醒まし、ビールを飲みに階下へ
降りると、なんと八、九人がワインを飲み、日本間で話していた。ミ
ズマアートギャラリーの新年宴会だったとかで、その流れで家にやっ
てきたらしい。光子に聞くと、ハムなどを焼いてやったりしながら午
前三時頃まで画家たちの話につきあっていたようだ。みな朝がたには
帰り、伸輔のみ正午までぐっすり寝込んでいたが、ようやるわ。  
「メタパラの七・五人」は矢野優、楠瀬啓之から絶讃のメールを貰っ
た。「新潮」三月号に掲載されるとやら。えーっ、今から間に合うの
かなどと驚く。佐々木敦の反応が楽しみである。
 日曜、月曜二夜連続で三谷幸喜の「オリエント急行殺人事件」を見
る。第二夜は三谷のオリジナルで忠臣蔵のパロディになっている。三
谷幸喜、やはり天才だ。
 今日は午後一時にホリプロ柳井の迎えでTBSへ。「所さんのニッ
ポンの出番!」一月二十八日放送分の収録。いつものメンバー。サラ
が楽屋にやってきて手造りのチョコレートをくれた。奥さんがおれの
大ファンだとかでジェフからは色紙を頼まれる。帰宅三時半。
 矢野君から「メタパラ」のゲラが届く。光子が読み、「こんなもの
が書ける作家はあなただけ」「頭がいい」などと褒めてくれる。
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