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偽文士日碌

十二月二十八日(月):927-928

 午後3時、「赤旗」の金子徹がカメラマンをつれて来宅。この年末
に神戸までわざわざご苦労様なことである。父君がおれの本をすべて
持っていて、本人がリアルタイムで読み始めたのは「虚航船団」から
であったとか。話題は「モナドの領域」に限らず政治情勢にまで及び
最後にはいちばん怖い質問。「共産党をどう思いますか」この記事は
来月中旬の日曜版に掲載される。日刊の「赤旗」の読者は二十万人だ
が日曜版の読者は百万人とのことである。
 帰りがけに漏らしてくれたことによると、カメラマン氏はわが父を
撮影したことがあるとか。もう老年であったようだ。
 ずいぶんたくさん新聞のインタヴューを受けたのに、まだひとつも
出ていない。どういうわけかわからないが、どうやらすべて来年にな
るようだ。週刊誌や雑誌の方はあちこちに絶賛の記事やインタヴュー
が出て、AMAZONでも勢いを盛り返しつつあるようだ。 
 ビーバップの方はもうだいぶ以前から忘年会をとりやめている。お
笑い連中が年末年始のバラエティに忙しく、来年は新年宴会もだいぶ
遅くなってからやるらしい。
 何やかやとあわただしくしているうちに早くも年末。クリスマスイ
ブは夫婦だけで過ごし、二十五日はテアトロ・クチーナでクリスマス
・メニューを戴く。さらに今夜は喜美子さんが猪鍋を送ってくれて、
よく脂ののった肉に舌鼓を打つ。今年はまずまずよい年であった。
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