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偽文士日碌

一月八日(金):929-930

 一昨日に上京。昨日、「群像」に茂木健一郎が「モナド」の書評を
してくれていると知り、早速須田美音にメールして原宿の方へ一冊送
ってくれるように頼む。「群像」はいつも神戸の方へ送られてくるの
で入れ違いに出発してしまったのだ。
 今日は三時に「女性セブン」のインタヴューがあり、副編集長の橘
高真也やカメラマンと一緒に、めずらしや佐久間文子がやってきた。
インタヴューのあとの雑談では内藤誠監督「酒中日記」の話をし、お
れも出演したかったことなどを話す。佐久間さんのご主人の坪内祐三
が主演なのである。でも残念ながらおれは最近、外へは飲みに行かな
いし、坪内さんとも面識はない。
 今日、美音ちゃんがさっそく速達で「群像」を送ってきてくれた。
さすがに茂木さん、おれの本質を見抜いている。感動し、彼に話した
いことがいっぱいあると思ったものの、これはヤバくて公開の席で話
すことはとてもできないことにも気づく。
 午後三時、「ビッグ・トゥモロウ」の宮田敦文とインタヴューアー
の伊勢寓人がカメラマン同行で来宅。伊勢さんとは昔、何度か逢って
いる。宮田君はおれの大ファンとか。十枚ほどの写真が欲しいとかで
カメラの坂本禎久にあちこちで撮られる。諸氏の帰りがけに隣家のキ
ャラメル屋のオーナーが年始にあらわれ、キャラメルを戴く。これで
しばらくは一段落といったところ。
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