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偽文士日碌

二月二十一日(日):935-936

 この日記、「日碌」が次第に「月碌」になりそうな塩梅だが、滅茶
苦茶多忙だったのである。確定申告の書類を整えるのに何日も費やし
たあと、各所から送られてくる書物に署名落款して送り返し、各氏の
本を読んで推薦文を書き、二回ビーバップに出て二日間丸つぶれ、帰
神で一日、上京で一日つぶれ、長いことヘアカットに行っていないの
で髪が伸び、あわてて美容院に行く。
 その間いいこともあった。恒至が近くの私立中高一貫校に無事合格
した。一クラス三十人で男女共学、担任が二人つくという至れり尽く
せりの学校である。さらには甥の松野賀宣がJAXAに合格。今年の
四月はめでたいことが重なる。「モナドの領域」は次つぎと新聞など
にインタヴューが出て売れ行き好調。五月には「現代語裏辞典」が文
庫になるので現在鋭意著者校中なのだが、何しろ大冊であって、これ
がなかなかはかどらない。同じギャグが何度も出てくるのには閉口す
る。これはまあ、繰り返しのギャグと思ってもらわなければしかたあ
るまいね。何しろ書き直している根気がないのだ。まあ本物の大辞典
にだって似たような例はあることだし。
 夜は大河ドラマ「真田丸」を見る。今までのところ一度も欠かさず
見ているのだが、やはり三谷幸喜は天才だ。明日の夜はBSで「王様
のレストラン」があり、これは当時三谷幸喜の脚本とは知らずに見そ
びれていたので今見ているのだ。
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