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偽文士日碌

十一月五日(木):1305-1306

 アメリカの選挙はわかり難いな。米国民のうちのどれだけが理解し
ているのだろうか。しかしこれは一番厄介なパターンだぞ。トランプ
がどこまで粘るつもりか知らんが、決着がつくまで何日も、下手をす
ると何ヶ月もかかりそうだ。
 菅総理がまた言っておる。自助、共助、公助三作の三ところもん。
ならび備前長船の則光。あはははは。金明竹だ。中橋の加賀屋佐吉方
から使いに来たか。ずんどの花活けか総理の鼻息か。こっちはこっち
で学術会議をまだえんえんとやっておる。
 掌篇「深夜便」を書き上げたが、以前載せてくれるかどうかを打診
した「野性時代」からはまだ返事がない。新たに「白蛇姫」というの
を書きはじめる。これも掌篇である。結局十枚くらいのものしか書け
なくなった。エンタメ誌なら稿料が文芸誌の倍だから、「小説現代」
や「オール讀物」に声をかけてみようかな。以前メルカリからの注文
で書いた時みたいに、たった六枚半で百万円、などといういい話はも
うないだろうか。あるいは「波」あたりで連載を頼んでみる、という
手もあるが。
 現代新書の方は切り口に困り、なかなかはかどらない。それでも第
二章の「ハワード・ホークス監督『ハタリ!』の疑似家族」を書きあ
げ、現在智子さんに点検してもらっている。筒井智子、映画に詳しく
て秘書的な能力が抜群である。伸輔、いい嫁をもらったものだ。
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