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偽文士日碌

六月二十八日(金):673-674

 一時前、楠瀬啓之が「エノケンの青春酔虎伝」をDVDで持ってき
てくれた。BETAでしか持っていないので、その後見ることができ
なかったのだが、高清子がちらりと出ているというので入手してもら
ったのである。楠瀬君は、高清子は出ていなかったと言う。
 一時、楠瀬君とタクシーでBS11へ。なんと山の上ホテルの近くで、
荘重な大正時代の建物だ。宮崎美子がホリプロなのでわがジャーマネ
柳井達也も加え、ホリプロと新潮社で楽屋が賑わう。スタジオに入り、
宮崎さんと久しぶりの対面。ここのホリゾントはグリーン一色である。
なるほど緑色は小物も含めて絶対に避けてくれと言われていた筈であ
る。グリーンの服を着ていたらそこだけ抜けてしまうのだ。ナレータ
ーは疋田由香里。予定通りに進行して、時間通り三時半に終了。宮崎
さんが頭脳明晰で本をきちんと読んできてくれているから話も噛みあ
い、とんとん拍子なのである。
 帰宅後「青春酔虎伝」を見る。高清子はちゃんと出ていた。2カッ
トだし若いし、だから楠瀬君は見逃したのだろう。大勢の社員の中の
秘書の役で、八小節ほどのソロをとっている。
 メジャーリーグから督促状。白石加代子の「百物語」がファイナル
を迎えるのでそのパンフレット用の原稿を頼まれていて締切が月末だ
ったのである。あわてて書くが明日もう一度読み返さねばなるまい。
 イチローが二日連続のアーチ。早く三割台に達してほしいものだ。
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