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偽文士日碌

七月十六日(火):679-680

 ウインドウズからマックにメールするとしばしば文字化けする。善
処願います。って、何処の誰に言っているのかわからんのだが。
 昨日は「文藝春秋」本誌のインタヴューで、カメラマン同道の坪田
朋子につれられ、インタヴューアーとして珍しや元朝日新聞文化グル
ープの編集長だった佐久間文子がやってきた。「漂流」を担当しても
らって以来である。「聖痕」についていろいろ訊かれるが、最後の四
方山話の方がずっと面白かった。これが載るのは九月号である。
 今日はホテルオークラの小会議室で、綿矢りさとの対談。二時前に
着く。「中央公論」の編集長になっている木佐貫治彦と久しぶりに逢
う。担当の吉田大作、並木光晴、その他女性社員数名も同席。りさち
ゃんは少し迷ったらしくて数分遅れの登場。紫色の花柄で涼しげなワ
ンピース姿である。対談は「聖痕」や彼女の初の長篇SF「大地のゲ
ーム」を中心に、さまざまな話題に及ぶ。二時間近くかかったが面白
かった。綿矢りさ、慣れていないからか言葉がややまどろっこしいも
のの、やはりたいした女性である。最後は椅子に掛けたおれの横にり
さちゃんが立った姿で写真。これが逆なら結婚の写真になってしまう
からしかたあるまい。自分で椅子を運んだり、やたら「すみません」
を連発するのは女流作家らしくないので注意する。そしたらまた「す
みません」。この対談は「中央公論」本誌の九月号に載る。十ページ
にもなるそうだ。帰宅四時半。
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