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偽文士日碌

八月二十四日(月):891-892

 朝日ネット森田真基から、ツイッターを再開してはどうかとの提案
があり、「モナドの領域」の宣伝になるので、千百三十一日ぶりに再
開してもらうこととなった。二十一日の夜の最初の書き込み以後、ブ
ログの日記の抜粋を森田君が管理人となって次つぎに出すと、反響が
ずいぶんあり、まだ発売もしていないのにAMAZONの文芸雑誌と
総合誌のランキングでなんと五位、文芸誌のみのランキングでは三位
という予約状況である。
 今日は谷崎賞の選考会で、例年の如く関智良の迎えでパレスホテル
へ。いつもの顔ぶれが揃う。今回はたった一時間ですんなりと江國香
織「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」に、ほぼ満票で決定した。江國
さん、電話では叫んで喜んでいたとか。贈賞式のスピーチは桐野夏生
がやることになったが、意外にも桐野さんはこの贈賞式では初めての
スピーチとなる。 
 中華料理の「琥珀宮」に移動、夕食となる。この席ではいつも競う
ように面白い話が続出。中公のスタッフも交えて全員笑い続ける。こ
れが楽しみなのである。おれはいつものようにバーボン。他の皆さん
はワイン。料理では「フカヒレと蟹肉の煎り焼き 上湯ソース」が絶
品だった。他の諸氏は完食だったが、おれと池澤夏樹は「和牛とトマ
トのウニソース炒め」を半分食べたところで脱落。歳をとったものだ
が、池澤君はまだ若いのに情けない。帰宅九時半。
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