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偽文士日碌

五月十九日(火):1277-1278

「WIRED」の電話取材で喋った新型コロナウイルスについての談
話と重複する取材依頼が多いので困っている。「WIRED」の話を
仲介してくれたKADOKAWAからの、ポストコロナ時代の読書ガ
イドというものをサイトに書いてくれという依頼に始まって、今日は
新潮社経由で「東京新聞」から「コロナ後を考える」というテーマで
対談してほしいという依頼である。東京新聞の方は対談相手にヤマザ
キマリか東浩紀か最相葉月をと指名してきた。「テルマエ・ロマエ」
のヤマザキマリには興味があるので会いたくもあったが、何しろすで
に喋った内容と同じになるので断るしかない。新作の「ジャックポッ
ト」はすでに書きはじめているので、この短篇との重複も気になって
いる。言うまでもなくこのタイトルはハインラインの「大当りの年」
から拝借している。
「一九五五年二十歳」はすでに「野性時代」に送っていて、これは六
月十一日発売の七月号に掲載される。メルカリに渡した「花魁櫛」は
十人の作家の「モノガタリ」の十番目に掲載されるので、ずいぶんあ
とになる。今までに発表された作品を見たが、いずれもなかなかのも
のだ。しかしショート・ショートという注文であった筈なのに、他の
作家みな一様に長い。最近の若い作家、ショート・ショートという注
文がないのでよく知らないのではないか。ショート・ショートは本来
短ければ短いほどいいのだが。
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