偽文士日碌

　ＧＷ中はひたすら仕事、仕事、勉強、勉強の毎日。学生時代にこれ
だけ勉強していればもっと偉くなれた筈だ。朝日新聞の連載はその後
ボアゴベ「鉄仮面」、謝花凡太郎「勇士イリヤ」、坪田譲治「子供の
四季」と続いて、江戸川乱歩「孤島の鬼」をすでに渡し、その次のデ
ュマ「モンテ・クリスト伯」、夏目漱石「吾輩は猫である」、メリメ
「マテオ・ファルコーネ」の原稿と下調べ。と同時にテレビ東京「ジ
ャパン・オールスターズ」の「日本人ならこれを読め」で川端康成の
「片腕」と新田次郎「八甲田山死の彷徨」をやるため、その下調べ。
さらに「裏辞典」を書き、「ビアンカ・オーバースタディ」のゲラを
校正し、昨日は朝日放送「ビーバップ・ハイヒール」の収録。
　上京。さすがに新幹線は空いている。喫煙室でもたいていおれひと
り。いつもこんなだといいなあ。昨日だって、阪神高速の混み具合が
心配だったのだが、上下線とも空いていた。
　いったん自宅に戻ってから、近くのイタリア料理「リストランテ・
フィオーレ」へ行く。イノブタのコトレットが旨かった。このイノブ
タは和歌山県すさみ町で、三木さんという人が自分で山に入り、どん
ぐりを拾ってきてイノブタに食べさせ、育てているのだそうである。
イノブタなら豚インフルエンザとは無縁であろう。そう言えば、今日
はマスクをしている人にはひとりも出会わなかったな。とりあえず夏
まで、日本に感染者が出ないことを祈る。