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偽文士日碌

六月二十八日(日):197-198

で二十皿だったが、喜美子さんが二皿、光子が三皿、新さんとおれが
七皿ずつ。勘定が合わないが、あとの一皿は誰が食べたのかわからな
い。食事中にでかい午砲が鳴り、客全員が驚き、それが突然止んだの
で大笑い。ここでも女将に色紙を乞われ、お礼にと生そば一箱を頂戴
する。あとは近くの郵便局前の出店で光子が出石や但馬めぐりの切手
シートを買い、和風喫茶に入って珈琲を飲む。
 福知山から舞鶴若狭自動車道に入り、丹南篠山で降り、商店街を散
歩。ここは黒豆が名物である。おれは黒豆入り大福餅を買い、ふたた
び自動車道に入った車中でひとつ食べる。
 京都に戻り、東山三条のウエスティン都ホテル京都に到着。ここも
喜美子さんが予約しておいてくれたホテルで、ここの駐車場で新さん
夫婦と別れる。今回のような楽な旅行は新さんのベンツですっ飛ばさ
なければできなかった。新さんには感謝、感謝である。さすがに新さ
んはだいぶ疲れているようだった。
 七階の佳水園という数寄屋風別館に案内される。村野藤吾設計のこ
の別館に泊ったのはアインシュタイン、エリザベス女王、オードリー
・ヘプバーン、ダライ・ラマ、川端康成。そんな部屋を紹介してくれ
た喜美子さんにも感謝、感謝である。ここの庭園からは裏山を散歩で
きるのだが、一時間もかかるというので遠慮することにした。六時半
からの部屋での夕食はこれまた結構な旬の魚介と京野菜。光子赤ワイ
ンおれ芋焼酎。あと、今度は夫婦でまたマッサージを頼むが、やっぱ
りうとうとと寝てしまう。本格的就寝は何時だったか記憶にない。
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