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偽文士日碌

十一月二十三日(火・祝):407-408

号が来年になることなどを汗びっしょりで説明したので面白いハプニ
ングとなった。
 十分間の休憩のあとは「現代語裏辞典テスト」である。次つぎと正
解者が出る。収録されていない項目では【ツイッター】つい言った。
【人殺し】法務大臣。【3D】ダメだ。どうしよう。どうでもいいや。
といういい回答があったので、これを次の五版から収録することとす
る。各班に分けて競わせたらA班が最優秀だったので、全員に賞品の
バッジが与えられる。真ん中に山元君撮影のわが顔写真の入った丸い
バッジである。
 おれは朗読に備えていったん楽屋へ戻り、平石・尾川大活躍のカル
トクイズとなる。「残像に口紅を」の中で三番目に消える音はだの、
「NULL」二号の表紙の色はなど、おれに関したカルト的な質問に
何問答えられるかを競うものであり、十五問中十三問正解した人が優
勝した。最後はおれの朗読。「鬼仏交替」をやる。魚沼氏の人格が仏
から鬼に替るところで「こら」と大声を出してテーブルを叩いたら、
グラスが倒れて割れたので驚く。客の半数が演出だと思ったらしく、
大拍手となってしまった。二時間を二十分ほど超過して八時二十分に
無事終了。
「群像」の須田美音が楽屋に来て菊池寛賞の祝金五万円をくれる。そ
のあと店内でスタッフ、221、症候群など身内の連中二十人ほどと
打上げ。おれの注文の魚介類のマリネやパスタなどでウイスキーのロ
ックを飲み、歓談する。丹羽君に送ってもらい帰宅十一時。
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