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偽文士日碌

十一月二十日(水):711-712

 三時、講談社「群像」佐藤とし子編集長と、文芸局に移った須田美
音と、「群像」嶋田哲也と、新たにわが担当となった「群像」出版部
の原田博志が来宅。「群像」の中に編集部以外に出版部というのがで
き、主に「群像」に掲載された作品を出版する部門なのだという甚だ
ややこしいことになってしまった。「創作の極意と掟」の表紙用にと
ラフスケッチを渡す。皆がこのままでいいと言ったが、やはりバラン
スが悪いので、今まで通り山藤章二に一任することにする。この本は
来年二月下旬刊行と決定。体裁や版型や索引の打合せ、さらに刊行記
念のイベントを講談社の講堂でやろうかという話にもなる。講演と朗
読とサイン本の即売など、あまり替り映えはしないが、いつものよう
に最後のご奉公というつもりでやらねばなるまい。短篇集の話も出た
が、これは順番からして次は文藝春秋から出さねばならない。作って
いたリストを見せて了解してもらったものの、まだ四百枚に満たない
のだ。「壊れかた指南」を七年ぶりに出して以来、早くも七年になる
のだが、一篇の枚数が少くなり、発表する間隔も開いてきた。本数だ
けは多いのだが。
 年の瀬になって昨年親族を亡くした方がたから喪中の通知が届きは
じめた。わが作品「おもての行列なんじゃいな」をずっと上演し続け
てくれていた須藤三男の訃報も届く。人形劇の脚本家、演出家として
大人のための人形劇を創り続けた人であった。ご冥福を祈る。
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