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偽文士日碌

六月二十日(金):773-774

 サッカー・ワールドカップ、今回は引分け。敗退色強し。
 郵便局へ「おたのしみ型ながいきくん特別終身保険」の手続きに行
く。歳をとるとこういう楽しみ方もあります。
 帰宅すると角川書店の郡司珠子が来ていた。ブックフェアに出すた
めの「偽文士日碌」を十冊持ってきたので署名落款する。講談社から
は「創作の極意と掟」を百冊送ってきたと言うと「十冊じゃ足りない
かしら」と言うので、絶対足らないからもう少し送りなさいと言って
おく。他に、映画化が延期になったための新たな契約書に署名捺印。
さらに彼女が企画しているアンソロジイに作品を書いてくれという話
も。お土産に隣の店の飴と手拭いを渡す。
 東京国際ブックフェアからは、講演の演題を「読書の極意と掟」な
どと勝手に決めてきていたので、ホリプロ柳井を通じ、タイトルを勝
手に決めてはいけないと厳重に注意させておく。それでも、もうチラ
シに印刷してしまっているのでしかたがない。その演題でやるしかな
かろう。もっと面白い話をしようと思っていたのに。そのかわり質疑
応答はなしということにする。朗読作品は、毎回「鬼仏交替」では芸
がないので「奔馬菌」をやることにする。「鬼仏交替」よりも少し長
いので、またしてもふらふらになりそうだ。申込みはすでに二千人を
越したという。なんだか錯綜した現場になりそうで、常連のファンへ
の対応もどうしていいかまったくわからない。
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