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偽文士日碌

十二月三日(木):921-922

 昨日はまず最初に朝日新聞の柏崎歓がカメラマンをつれてやってき
た。大上朝美が来るかと思っていたが「若い人が経験してきなさい」
と言われたそうだ。今日からは立て続けに「モナドの領域」の新聞取
材がある。入れ違いに産經新聞の海老沢類がカメラマンをつれてやっ
てくる。光子は茶を出し、喜美子さんから送ってもらった草団子を出
し、珈琲を出し、客が帰るとすぐに片付け、また次の客に茶を出しと
大忙しである。こちらもぐったりする。
 夕食しながらWOWOWで「フィフス・エステート/世界から狙わ
れた男」を見る。よくわからぬ世界ながら、異常な迫力があった。
 さて今日はまず時事通信社の増野哲也が女子カメラマンをつれて来
宅。インタヴューの中で「グラウチョ」と言ってわからなかったので
「グルーチョ・マルクス」と言ったのだが、それもわからなかった。
年齢を聞くと三十一歳とやら。知らないのも当然か。青地あいという
可愛い女性カメラマンは帰り際、サービスのつもりか面白い話をして
帰っていった。
 次いで共同通信の上野敦がカメラマンをつれてくる。この人は哲学
の深いところまでずいぶん突っ込んできた。何回かの連載にするとい
う。小島健一郎というカメラマンは写真がたくさんいるとかで、二階
の書斎での写真まで要求してきた。その他、上り口のガラス戸前の写
真も撮られる。へとへとになる。明日は帰神である。やれ忙しや。
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