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偽文士日碌

十二月二十七日(火):1007-1008

 解禁日が定められているためまだ発表できない原稿が四件、それに
伴って読まねばならない本が三冊、インタヴューが一件、年明け早早
の原稿依頼もすでに何件か来ている。小説を書いていないというのに
なんでこんなに忙しい年末になったのだ。
 二十三日は夫婦で近くのテアトロ・クチーナへ行き、クリスマス・
ディナー。イヴはVILLAのお姉さんが送ってきてくれたクリスマ
ス用のオードブル(神戸で話題の糖質制限食)を、これも夫婦だけで
楽しむ。今日はまた嬉しいことが一件。これで今月の吉報は二件とな
った。これも解禁日待ち。
 これは書いてもいいと思うが、ハヤカワ・ミステリの特集で「偏愛
のアガサ・クリスティ」の原稿を書き、妻に投函させる。クリスティ
については数えきれないくらい書かされたので、同じことを書いてい
るんだろうなあと思いながら、まだ書いていないことを念じながら書
く。歳をとるとこういうことがますます増えると思うが、まさにその
歳のせいで許してもらえる。わはははは。
 221会議室のことだが、「※著者が消去しました」というのがひ
とつあったため、そのあとのメッセージが読めていなかった。気がつ
けば未読が山ほど。「あなたの筒井康隆はどこから」の、「タイトル
わかりませんか」というのが面白い。
 今年はこれにて。皆様よいお年を。
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