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偽文士日碌

三月十七日(金):1029-1030

 何やかやのゲラを校正し、「中央公論」百三十周年記念、五月号用
の原稿を書いて発送。さらに山川方夫短篇集の推薦文を書くためにゲ
ラを読み、八行ほどを書いて講談社に発送。水曜日はビーバップ・ハ
イヒールに出演して木曜日には上京。ビデオで楠瀬啓之が送ってきて
くれた「鴛鴦歌合戦」を見る。志村喬の歌唱力に驚嘆。楠瀬君はまた
ギンレイホールでの「筒井康隆ナイト」を見に行ってくれて、わが大
ファンだという宇多丸のトークが面白かったとやらで、来月の「波」
に掲載してくれる。
 午後二時、日下三蔵、復刊ドットコムの澤田勝弘、徳間書店をやめ
て復刊ドットコムに入った大野修一が来宅。新たな本の打合せや対談
の依頼やその他あれこれ。早川書房からは第一世代の作家の短篇集が
文庫で出るらしい。おれのは六百ページにも及ぶそうだ。
 五時、講談社出版部の須田美音が、新たな上司である単行本編集長
の森山悦子を連れて来宅。森山さんは初対面ではなかった。七月に文
庫で出る「創作の極意と掟」について打合せ。美音ちゃんは来月結婚
するので、ビデオ・メッセージを撮られる。そのあとシャンパンをあ
けて祝う。酒豪だというお二人は妻と一緒にワイン。おれは焼酎。お
二人は八時にお帰り。なんだかしたたかに酔ってしまった。ますます
ドタバタじみてきたニュースを見てから就寝。
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