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偽文士日碌

二月二十五日(木):937-938

「コレクション」の第一巻が二千部の増刷となった。この手のしかも
高価な本としては珍しいことらしい。早速池田真依子から署名落款用
の見返しの用紙が送られてきた。
 昨日は「所さん」の収録でTBSへ。控室には所ジョージからの帽
子のプレゼントが置かれていた。この日の収録分は三月十五日に放映
される。それにしても一秒タオルというのは凄い。
 今日は「コレクション」の署名と落款。午後三時には伸輔がやって
きた。スーツを作りたいというので、光子もつきあって伊勢丹へ出か
けて行った。やはりいい学校に入ると親もそれなりにきちんとした格
好をしなければならぬものらしい。
 新潮社・楠瀬啓之より「モナドの領域」が五版決定とのこと。凄い
売れ行きである。同じく岑裕貴からも「旅のラゴス」の好調と「ロー
トレック荘事件」七千部増刷との報告あり。おれのブームになってき
たらしいことをひしひしと感じる今日この頃でありました。
 夜は親子三人で、光子たちが伊勢丹で買って来た主に中華の料理で
恒至の合格その他何やかやの祝杯をあげる。伸輔と、「新潮45」の
編集長三重博一から戴いていた沖縄の泡盛を飲む。美味である。話が
はずみ、一時になってしまった。 
 明後日は帰神。
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