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偽文士日碌

三月二十七日(金):1263-1264

「野性時代」の柘植学から頼まれていた「二十歳」をテーマにした短
篇、書きはじめる。タイトルは「一九五五年二十歳」とする。当時の
ことを思い出すのに時間がかかるが、ひとつ思い出すと芋蔓式に次つ
ぎと思い出されてくるものである。かと思うとよく知っている筈の人
名や地名がなかなか思い出せずに悶えたりする。それらの多くはどこ
を見ても記載されていないからだ。
 ツイッターを長らく見ていないが、伸輔の死んだことで「ざまあ見
ろ」と言っている人非人がいるらしい。わはははは。お前が死ね。
 まあ、ファン連中が対応してくれているらしいが。
 コロナウイルスのせいで東京が自粛ムードに入ったようだ。筒井伸
輔展の初日にはどうあっても行かねばならないが、それまでに感染者
数が減ってくれるかどうか。緊急事態宣言でも出された日にはお手上
げだ。今のところ新幹線は平常通り運行するようだし、不要不急でな
ければ外出も許されるらしい。まさかCOVIDIOTと言われるこ
とはあるまい。
 それにしても欧米はえらいことになっておるなあ。イギリスでは首
相が感染、アメリカでは失業者が十倍に増えて失業保険を申請したの
が三百三十万人。ハインライン「大当りの年」みたいな世界になって
きたぞ。今書いているのを書き上げたら次は「ジャックポット」とい
うのを書くか。
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