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偽文士日碌

三月二十一日(土):1261-1262

 昨日からの三連休で大阪神戸間の往来を自粛せよとの通達があった
が、こっちは墓の掃除を決定していてホテルも予約している。かまう
ことはないので昨日、妻とふたり、新幹線で大阪へ向かう。帝国ホテ
ルの最高級スイートに一泊。夜は中華料理のジャスミンガーデンに行
って「鳳仙花」という最高級のコース、更には最高級の紹興酒を注文
する。もはや金なんぞ残したってしかたないのである。間違えて安物
の紹興酒を持ってきたので、不味いなと思いながらこれを飲んだ上、
さらにお詫びのしるしにと本物を持ってきたのでこれもたらふく飲ん
でいい加減酔っぱらって部屋に戻り、また冷蔵庫のウイスキーだのビ
ールだのをしこたま飲む。死んだように眠る。
 今朝はなだ万で朝食。十時過ぎにホテルを出て千日前にある三津寺
の墓地に赴く。ちょうどお彼岸なので、寺が花を活けてくれていた。
墓を洗い、苔を取り、線香立てに砂が入っていないので代りに蝋燭を
点して光明真言や遍照金剛などを唱える。まだ伸輔の骨入れをしてい
ないので、当分伸輔のためのお参りは先延ばしにして下さい。
 新大阪駅まで行って新幹線で新神戸に戻る。博多行きのぞみ号はが
らがらである。ANAクラウンプラザに行き、トースティを食べなが
ら珈琲をお代りしてがぶがぶ飲む。安威君がリムジンで迎えに来てく
れた。
 夜はテアトロ・クチーナに行き、イタリア料理。
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