トップへ戻る

偽文士日碌

四月十六日(木):165-166

 イチロー偉い。日本最多タイを満塁ホームランで飾るなど、この男
ツイているとしか言いようがないな。
 それにしても北朝鮮の強硬姿勢で、拉致問題の解決はまた遠ざかっ
た。あの金正男がもう一度日本に来れば、今度こそは、と、たいてい
の人が思っているに違いないぞ。
 今日は六時に帝国ホテルへ行く。銀座のクラブ「エル」の30年プ
ラス記念のお祝い会である。発起人になっているのだ。光の間はおれ
が全集完結記念のパーティをやった場所。受付で朝日新聞・大上朝美
と郭允カメラマンに会う。今日はスピーチをさせられるので、その写
真を撮りに来ているのである。林真理子にも会う。
 浅田次郎、東野圭吾、北方謙三らと同じテーブルにつく。懐かしい
人たちと次つぎに会う。スピーチが始まり、ママの岩波恵子が挨拶す
る。「エル」から独立した店のママが紹介されて壇上に並ぶ。四人も
いたので驚く。小松左京はまた体調が悪くて欠席、秘書の乙部さんが
原稿を読む。田中光二がママに花束を渡す。
 最初のスピーチ数人が終り、歓談となる。わいわい話していると大
上朝美がやってきて、おれのスピーチはトリになると言う。もういい
加減酔っぱらっているので困ったなと思う。北方謙三も他で七時の約
束があるため困っている。
 高橋洋子がギターを弾いて「なんとなくなんとなく」を歌う。次いで
ページ番号: 165 166

「次のページへ」や、「前のページへ」をクリックすると、ページがめくれます。