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偽文士日碌

九月二十五日(金):229-230

 昨日で七十五歳になった。今や後期高齢者である。ついこの間、古
希を迎えたばかりと記憶しているが、あっという間に月日は経ち、な
んとあと二年で喜寿ではないか。昨日は上京してホテル・ニューオー
タニへ行き、地下の「ほり川」で光子とふたり、ひそやかに誕生日を
祝った。メールやパソコン会議室でもお祝いのメッセージをたくさん
貰い、今日は新潮社の石井昂氏より花が届く。
 その石井氏が、阿部正孝君をつれてやってきた。阿部君は以前「新
潮」にいて、ほんの少しのあいだおつきあいのあった人。今は新書に
いて、今回おれの担当をやってくれることになったのである。今日は
序章「なぜこんなアホな本を書いたか」と、先日渡した第一章「人は
なぜアホなことを言うのか」の続きを計二十枚ほど渡す。発刊が来年
の二月と決定したから、年末にはすべて渡さなければならない。
 朝日新聞の連載、井伏鱒二「山椒魚」を書き、カール・A・メニン
ジャー「おのれに背くもの」の下調べをする。テレビ東京「百人の日
本人」の「日本人ならこれを読め」でやる志賀直哉「清兵衛と瓢箪」
を含め、昔読んだ本ばかり読み返していると、なんだか若い頃の気持
が蘇ってきて、あの頃の夢ばかり見るのがおかしい。
 民主党政府、よく頑張っている。そろそろ悪口を言いはじめる向き
もあるようだが、ここはルール通り、ハネムーン期間だけは見守って
やりたいもんだ。
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