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偽文士日碌

四月二日(金):295-296

 彩りの間という食堂で夕食。おれは芋焼酎、光子はワイン、新さん
はビール。先付が芽芋、うるい、赤貝など、造りは岩魚や白烏賊、源
泉で蒸したという名物の薯用蒸しや強蒸し、焼物が奥津川のあまごの
塩焼き、牛肉の源泉しゃぶしゃぶ、さらには源泉で炊いた奥津産コシ
ヒカリの飯。つまりここのアルカリ泉は胃腸によいのである。よく飲
め、よく食えたのはそのせいだろうか。
 津山城の夜桜を見に行くバスが出るとやらであったが、桜なら昼間
見た方がいいだろうというので、これは遠慮しておく。食後は例によ
って四人、こちらの部屋に集って冷蔵庫の酒やビールをまた飲んで話
をする。
 ベランダの露天風呂に入る。美肌効果があるというぬるい湯だが、
腹部の痒みがずいぶんおさまったような気がする。
 就寝十一時。
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