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偽文士日碌

八月十六日(月):343-344

 amazonで「裏辞典」は一時百位以下に落ちたのだが、また復
活し、二十日連続百位以内にしてくれている。随筆・エッセイの部で
は城山三郎を抜いてトップである。ツツイッターのフォローも一万六
千を越えた。昨日の産経新聞で清水義範がいい批評をしてくれたこと
もあり、売上げが増えたのだろう。文藝春秋・丹羽君によれば、この
分では重版も近いとのことである。
 夕刻、その丹羽君がタクシーで迎えにきてくれて、光子とふたり同
乗し、青山通りのフランス料理「ブノワ」へ。今日はお招ばれなので
ある。ここはビストロであるが巨匠アラン・デュカスがプロデュース
した店で、十階のスペースの一室に文藝春秋の大川、吉安、山田の各
氏が待ってくれていた。まずシャンパンで「裏辞典」出版を祝って乾
杯。料理はわれわれのための特別のコースが用意されている。海老の
冷たいスープはその海老の脳味噌で味つけされていて絶品。あと、鯛
も、牛肉も結構な味であった。最近のフランス料理、昔ほどしつこく
なくてずいぶんあっさりしてきた。
 裏通りを歩いて全員わが家へ移動。ドンペリを抜き、また乾杯。キ
ャビアを食べ、ワインを飲み、京都の手づくり工房どんこぶから送ら
れてきた貝柱風味のしなちくを食べ、サボテンのジュースを飲み、お
れは焼酎を飲んで歓談は深夜まで続く。就寝一時。
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