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偽文士日碌

八月十七日(火):345-346

 ホリプロ大野君と一緒にマジックアワーの吉田啓氏が「スタア」の
フィルムを取りに来た。地下の倉庫からフィルムを運び出す。吉田氏
は以前、豊川悦司「男たちのかいた絵」の撮影現場で逢ったことがあ
るプロデューサーである。彼によるとフィルムは時おり映写機を通し
たり油をつけたりしないと傷むというので、今回は試写の時にメンテ
ナンスもしてくれるという。神戸の家に置いてあるベティ・ブープや
「大いなる助走」などのフィルムのことが心配になってきた。
「スタア」は「七瀬ふたたび」の上映に併せて九月十八日から十月一
日までシネ・リーブル池袋で催される「筒井康隆映画祭」で上映され
るわが映画化作品のひとつで、他の上映作品は「俺の血は他人の血」
「ウィークエンド・シャッフル」「俗物図鑑」「時をかける少女(大
林宣彦版)」「ジャズ大名」「文学賞殺人事件・大いなる助走」「怖
がる人々」「男たちのかいた絵」「時をかける少女(角川春樹版)」
「わたしのグランパ」「アニメ・時をかける少女」「日本以外全部沈
没」「アニメ・パプリカ」のうち上映可能な作品。本年公開されたば
かりの「時をかける少女」のみ上映しない。こう書きつらねてみると
ずいぶんあるものだ。
 九月二十五日の土曜日にはおれもシネ・リーブル池袋での舞台挨拶
を乞われている。芦名星ちゃんに会えるのも楽しみである。
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