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偽文士日碌

八月十八日(水):347-348

 郵便局へ行き、国際ペン東京大会2010のための寄付金、一口二
万円を五十口、百万円振込む。実は阿刀田高から「おれ、おれ」とい
う電話があり、というのは嘘だが、「金銭面で不足」という手紙が二
度もあり、もうあと一か月で開会というのに何ということだ、海外か
らたくさん客を招いているのにこのままでは日本ペンクラブの恥にな
ると思い、寄付を思い立ったのである。ペンクラブには一度だけギャ
ラなしの公開ディスカッションに出演しただけで、ほとんど何もして
いないから、この機会に恩返しをと思ったのだ。
 その足で渋谷のビックカメラへ行き、インクジェットのカートリッ
ジやプリント用紙など、大量に買い込む。往復ともタクシーである。
歩いて行けない距離ではないが、この暑さでは汗びっしょりになって
しまうだろう。
「愛煙家通信」という雑誌から、GO SMOKINGの佐藤氏を通
じてインタヴューの依頼がくる。第二号の巻頭でということだが、第
一号を読んでいないので、至急送ってくれるよう頼んでおく。おそら
く応じることになるだろう。
 夜、伸輔一家がやってくる。恒司はだいぶおとなしくなったが、ま
だ挨拶をちゃんとできないし我儘はそのままだし、まだまだである。
十二時頃まであれやこれやと家族で話し、就寝一時。
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