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偽文士日碌

十一月五日(土):509-510

「ビアンカ・オーバースタディ」を脱稿。星海社太田克史に発送。
「ビアンカ」執筆中から頭にあった「不在」が固まってきた。さっそ
く第一話を書きはじめる。 
 チェコが「パプリカ」を出すらしい。この国では「ヘル」と「銀齢
の果て」がすでに出ているが、ファンが増えているのだという。どう
やらおれのこのての作品、チェコ向きらしい。
 この間から、何かが「痒い痒い」と言っている変な夢ばかり見るの
で、皮膚炎のせいかと思っていたのだが、痒くなくなってもまだ見る
ため、おかしいと思ってよく考えてみれば、刀の手入れをまったくし
ていないことに気づいた。これは刀に錆びが出ているに違いないと思
い、すぐに手入れした。しかし案の定錆びが出ているので、ブログを
検索し、猪名川町の杉原という刀剣研磨師に頼んだところ、ご本人が
今日やってきた。京都の美大を出た、ずいぶん若く見える人だが、も
う二十年以上やっているという。父親の代からの研師らしい。
 さっそく繼平を見せたところ、まだ薄錆びだと言うことであり、ほ
っとする。白鞘を作り替えてもらい、金のはばきを作ってもらうこと
にする。その他いろいろで二十万円以上かかるというが、繼平へのお
詫びだからしかたあるまい。杉原氏も「刀が喜びます」と言う。
 島津の殿様の脇差だったこの繼平、もと薙刀だったが、あまりの切
れ味のよさに、刀にしたという業物なのである。
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