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偽文士日碌

十一月十一日(金):511-512

 わが甥っ子の天才児、賀宣が東大大学院の修士課程を修了。いよい
よ博士課程なのだという。あの川口淳一郎教授の面接を受けたという
ことだ。凄い凄い。宇宙飛行士になるのも目前。乗せてもらうために
は、おれも頑張って長生きしなければな。
「不在」の第一話を書き終えて、昨日から第二話に突入した。会話だ
けの第二話が極めて難しい。
 朝十時過ぎ、新さん喜美子さん夫婦がベンツで迎えにきてくれて、
雨の中を出発。国道二号線に出て舞子を北上、布施畑から山陽道、津
山から中国道に入る。西へ行くにつれ空が明るくなり、岡山県に入る
とたちまち晴天となる。山は緑一色で、まだ紅葉はほとんどない。山
崎で高速をおりて、揖保川沿いにある道の駅の「鹿の蔵」というレス
トランに入り、ここで鹿のステーキなどを食べる。猪鹿鳥鍋というの
は希少な宍粟鴨、脂ののった猪肉、鶏肉とあわせてつみれにした鹿肉
が入っている。他に旬の野菜もたっぷりで、スープがすこぶる旨い。
他にも猪鹿鳥コロッケなど珍味ばかり。みやげに鹿肉の薫製、赤米、
紫米などを買う。女たちがレジで店の主人と何やら笑って話している
のでいやな予感がしたのだが、案の定、色紙を書かされた。
 また山崎から中国道に入り、美作でおり、三四七号線を南下、四八
四号線を折れて「ドイツの森」に着く。喜美子さんを除いて三人が六
十六歳を越した老人ということで入園料が半額。ちょっとしたショッ
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