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偽文士日碌

五月二十三日(木):661-662

 二時、郡司珠子が「野性時代」の山田剛史編集長、小林順、三村遼
子、それにジャパンエフエムネットワークのスタッフ三人をつれて来
宅。まずは「野性時代」の特集「筒井康隆との遭遇」の進捗状況の説
明が三村遼子からてきぱきと報告される。この雑誌もどうやら女性に
牛耳られているようだ。八ページに及ぶロング・インタヴューのあと
「筒井康隆が破る小説の掟」という藤田直哉によるエッセイがある。
「私から見た筒井康隆」というのを川上弘美が書いてくれて養老孟司
が話してくれる予定だそうだ。さらに「私の好きな筒井作品」という
のを多くの作家・漫画家・タレントなどから募った寄稿がある。こう
いうことをされると本当に困ってしまう。他にもコラムや映画化作品
のベスト選びなど盛り沢山はいいが、どれだけ多くの人に迷惑をかけ
ることか。何かお返しをしなければなるまいが、どうすればいいか悩
んでしまうのだ。
 写真を広間、書斎、玄関などで沢山撮られ、次はJFNの清水毅彦
によるラジオ各局のためのインタヴューである。DJの蒲田健がすで
に来て待っている。いろいろなことを聞かれ、いろいろと答える。何
を話したかまったく記憶していない。皆が帰ったあと、また郡司さん
と打合せ。四時に終了。へとへとだ。珈琲、ジュース、お茶、ケーキ
などを出し続けてくれた光子には感謝するしかない。流し場に山とな
った食器。光子が「喫茶店みたいだわ」と言って笑う。
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