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偽文士日碌

九月二十三日(水):899-900

 今日は「所さん」の収録日だが、ホリプロ・タレントスカウト・キ
ャラバンがあるとて柳井は迎えに来ず。国際タクシーを呼びひとりで
TBSへ行ったものの、あちらでもタクシーを手配していたらしく、
ちょっとごたつく。帰ってから、俺の出発後にもう一台やってきたと
か聞く。本番では同じホリプロで十五期のキャラバン・グランプリだ
った戸田菜穂と並んで座る。彼女ももう四十歳を越えているから、お
れの先輩にあたるのか。この日の収録は十月十三日の火曜日に放送。
 この間から講演の依頼を断り続けている。今日は東京広告協会の総
会での講演を断ってしまった。七十万円のギャランティだったが、朝
十一時からというので、老齢を理由に断った。どうせ半時間は前に来
いというだろうし、八時起きなど、からだにこたえるのだ。そんなも
のを断るくせに、謝礼一万円のゲンロンカフェには出るつもりだし十
万円のコレクション・イベントなどには出演する。この歳になると金
額など、もうどうでもよくなるのである。
 ASAHIネットのわが会議室では先日来「モナドの領域」に関す
る書き込みに対応していて楽しい。哲学者の青山拓央氏もメンバーで
あり、彼がおれの間違いを指摘してくれ、解決策を考えてくれたので
ある。つくづくいい読者に恵まれているなあと思う。たくおさんの方
は「哲学者になってよかった」とまで言ってくれた。
 明日はわが誕生日。伸輔から焼酎「松永安左ェ門」が届く。
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